初めはホ長調、音部記号の右側に♯が4つ付いています。
中間部も同じですが、レの音全てに臨時記号でナチュラルが付いています。
実はイ長調に移調されているんですね。
移調する事で手のポジションも変わります。
左手伴奏の方はホ長調ではスラーがかかり、中間部イ長調ではスタッカートが。大きさではホ長調曲初めはdolceと記載され、徐々に盛り上がり4小節後にはmfが記載されているので、最初はmp位に弾き始めたら良いでしょうとお話ししました。
中間部はmfから始め、クレッシェンドも有りますから、大きめの音ですね。
そんなわけで、初めの部分と中間部は曲想が違います。
曲のイメージは優雅な感じから、お転婆お嬢さんに変身していってみようと生徒さんとお話ししました。
人によって、また違うイメージがあると思いますが、そんな風に考えると楽しくなりますね。
曲のカラーも出てくると思います。
この生徒さんの曲は練習曲ですからタイトルがありません。
番号だけです。
ですから、曲の雰囲気を表現するのにお話を考えるのも、弾きやすくなるのではないかと思います。