2022.05.09
日曜の中国新聞には、出版されている本について、2ページ見開き記事があります。
5/8(日) その中の「話題の一冊」のコーナーで、「老後とピアノ」稲垣えみ子著(ポプラ社)について記事が載っていました。
新聞社を50歳で退職し、40年ぶりにピアノを再開した著者。
練習が苦痛で辞めたものの、諦めきれずにいた著者は、人生経験を積み「努力すれば報われると知っている」今ならできるのではと一念発起する。
ピアノにのめり込み、「老後の楽しみ」の域を越えている。
しかし、本気で取り組むがゆえに著者は、言い訳の余地なく「老い」と直面することになる。
これほど練習して、一体どこに行きたいのか-そう自問する。
残された人生の時間を考え、レッスンを通じて著者がたどり着いた答えは、成果を求め、生産性や効率を重視する現代社会の価値観とは一線を画す。
努力して成し遂げる結果ではなく、「今ここ」に集中し、鍵盤を押したときに生まれる1音の美しさに感動する自分を認められるようになった著者こそ、人生の勝利者なのではないか。
本書につづられた著者の言葉の端々からみずみずしさや軽やかなリズムを感じるのは、彼女が「老後」ではなく、「今」を生きているからに違いない。
(記事は抜粋)
何歳からでも、いつからでも始めてみて下さい。再開してみて下さい。
ピアノ愛好者が増えますように、、、。