2021.03.10
明日は東日本大震災から10年。被災者なお4万1000人がいらっしゃいます。昨夜、テレビで当時8歳の少年の今日までの記録を見させて頂きました。津波でご両親を失い、幼い弟さんとおばあちゃんと生きてこられた記録です。当時は現実を受けられず、どこかへ行っていて、いつか帰って来ると思わずにいられなかったと。地元のお祭りに参加する事で、日頃の苦しさを発散するかの様に懸命に祭りのお手伝いをしたり、太鼓を叩いたり。中学高校と塾の先生との交流や周りの人々に励まされ、今春高校を卒業され、理学療法士を目指して進学されるそうです。人前で泣いたのは、お父さんの遺体を見た時だけだったそうです。お父さんの祭りでの太鼓を叩かれるのがカッコ良くて、自分もそうなりたかったそうです。テレビでは、笑い顔を沢山されていました。あの中でどんなに陰で泣かれていた事か。ご両親をいっぺんに亡くされ、私にはその想像さえできません。どんなに寂しく苦しかった事でしょう。彼がこれから今までの分、幸せになって欲しいと願わずにはいられません。彼の様な体験をされた方が、沢山いらっしゃる事でしょう。明日は静かに亡くなった方々にお祈りしたいと思います。