2015.03.19
ピアノの鍵盤だと同じ鍵盤を弾きます。
だからピアノを弾く人の多くは、
その違いを知らないままになっています。
『どっちでもいいやん』になってしまいがち。
学校で習う時も、ピアノや鍵盤ハーモニカが使われるので、
同じとされてしまいます。
だから、リコーダーでも指使いは教えてもらうけれど
ハーモニーを作ることは考えに入っていないようです。
でも、ほとんどの楽器では、明らかに違う音です。
たとえ同じ《♯ド》が書いてあっても、
他の音と合わさって和音を奏でる時は、微妙に変わってきます。
リコーダーでも少し意識して吹くと、とても美しい響きになります。
ですから、西賀茂音楽教室では、ヴァイオリンのレッスンは、
重音を弾くことを大切にして、
2つの弦の響きを聴きながら、1本ずつ指を押さえる練習をします。
ある程度曲が進んでから重音が出てくると
とても難しいと感じて嫌われてしまいます。
でも、解放弦(指は押さえない)の時からだと
弓の角度が、4本の弦とその間の3つの重音で、
7つのポジションを覚えればいいのです。
弦が1本なら、弓が多少ふらついても音はなります。
弦が2本だと、ちょうど2つに触れるように置くと、
かえって弓が安定して弾きやすくなります。
そして、2音のバランスを聴くことで、安定度も解りやすいです。
生徒さんの重音が安定してくると、私が1~2音を加えて和声を作ります。
生徒さんは同じ音を出していても、加える音を変えると
響きがどんどん変わっていきます。
この響きをよく感じていると、次に指で音程を創る時には、
既に音程を知っているので、覚えるのが早いです。
この時も私が音を加えて和声を感じると、
微妙に音程や弾き方を変えてくる生徒さんもいます。
曲に入っても、こうして2重奏でレッスンを進めて、
周りの音を聴きつつ音程を作って行けるようにしています。
こうして、アンサンブルの楽しさを知って、
いろんなアンサンブルを楽しんでほしいな~~!