2014.09.18
色々有り過ぎです。
何となく開けたショパンの本にコピーが挟まっていました。
曲名は無く、Lento と 3min. の文字
私の字で Posthumous と鉛筆で書いています。
『なんだろう?』と思いつつ弾いてみました。
そういえばこの曲、ずいぶん前に娘が弾いていたな…
『戦場のピアニスト』という映画に使われていた曲です。
今まで、出来るだけ避けてきたショパン。
今回はなぜか、とても弾きたくなってきました。
それにしても、この楽譜の景色は
今までにあまり見たことの無い感じ。
持っている楽譜の思い当たるものを調べてみましたが、
どこにもそれらしいものが載っていません。
ネットで調べてみると、いろいろ不思議なことを発見。
ノクターンのNo.20として扱われているようです。
中間部が右手は3/4拍子、左手は4/4拍子で書かれていたようです。
私の楽譜には両手とも4/4で書かれています。
もう一度手持ちの楽譜を片っ端から探してみると、
3種類見つかりました。
所が、全部異なるものです。
アウフタクトの有無、メロディーが違ったり、
休みになっていたり、
和声が違っていたり、同じ和声でも音の選び方が違っていたり、
スラーのかけ方、ダイナミックスのつけ方、テンポの指示、
かなりの違いがあります。
知人のピアニストの方にも聞いてみました。
『私のはこれ』と出された楽譜は、また異なるものでした。
どれを信用すればよいのかしら?
色々、考えて、『だから遺作なのかしら?』ということに落ち着きました。
印刷技術がなく、手書きだったころの楽譜では不思議ではないのですが、
ショパンにそんなことがあるとは思いもよらない事でした。
バッハでもここまで違う楽譜があるのかしら?
どれを頼りに弾けばよいのかしら?
自分の好きなものを選んで弾くことにしたものの、
選べない所もあって、悩みはますます大きくなってしまいます。
同じ和声でも、音の選び方によって雰囲気が変わってくる。
同じパターンが続くと、安定感が生まれる。
敢えてどこかを崩す方が、不安な気持ちが掻き立てられます。
ショパンも悩んだのかしら?
決めきれずにいて、完成せず、出版しなかったのかしら?
ショパンの心の揺れを感じたような気になって、
ちょっと、ショパンが好きになれたかも……
そして、楽譜を丁寧にみる面白さも再確認。