2014.02.03
昨日は今年初めての『大人のアンサンブル』でした。
今年のテーマは、『間の取り方』
世阿弥は次のように≪余白≫と≪無心≫の必要性を説いています。
『舞』と『歌』のわざの合間の『せぬところ』を
油断せず、緊張感を保ちつつ心を動かし、
しかし観客には気づかれてはならない。
気づかれたら、単なる≪わざ≫になってしまう。
音楽の世界も同じだと思います。
≪花鏡≫をもっと読んでみたいと思い、
学びつつ、アンサンブルに生かしたいと思い今年のテーマとしました。
テンポの揺らぎや、曲想の変化の大きい物をと考えて、
ブラームスの 『ハンガリーダンスNo.6』 を選びました。
① まずは自分の決めたパートの譜読み。
② 拍をきちんと感じて弾いてみる。
③ みんなで合わせる前に、他のパートにも目を通す。
④ 自分の役割を考えて弾く。
⑤ フェルマーターの後のきっかけは誰?
⑥ メロディーで引っ張るのは誰?
⑦ 3度や6度でメロディーについて動くのは誰?
⑧ 合いの手や、別の動きをしているのは誰?
いろんなことを考えるために、また別のパートも弾けるように、
スコアで渡しています。
⑤や⑥を担当する人によって、曲の流れ方が変わってきます。
どれがベストと言うのではなく、いろいろあって面白い、
と考えて、いろんな実験をしてみませんか?
今から少しずつ試してみて、
9月の発表会ではどんな演奏ができるのか、楽しみです。