2013.10.02
関本昌平による ~ドイツ3大Bを題材にして~ というプレ講座を聞いてきました。
大阪までは遠いな~と思いつつ、上手く時間も開いていたのと、
何となく、『きっと得る物が大きいぞ』というか、
『これは行くべきだ!』という予感がして申し込みました。
予感は当たっていました。
私の今まで感じていた?が『それで良いんだよ』と後押ししてもらった感じです。
ヴァイオリンで知った『バッハ』は、大好きでした。
オーケストラに入って出会った『バッハ』も感動でした。
なのに、ピアノで教えられる『バッハ』は固苦しくて、いやな物になっていました。
対位法の音楽は面白くて魅力的。
2声のインヴェンションも、習うと魅力はドンドン失せていってしまいました。
生徒さんとマリンバで2重奏をした時は、すばらしい音楽だと感動できるのに・・・・・
2声・イギリス組曲と進んでも、感動できません。
踊りの曲なのに、躍動感も無く、踊れない音楽になってしまいます。
私に力が無いからだと、落ち込んでいました。
でもCDで聴いても、魅力的な『バッハ』に出会うこともなく、
チェンバロの曲をピアノで弾くことに無理があるのだろうか?
同じ『バッハ』なのに、ピアノではどうしてこんなに面白くなくなるのか?
ず~と疑問でした。
「関本さんのような方が言われると、『なるほど』と聞いて下さるでしょうが、
私のようなものが言っても『何を言ってるの、もっと勉強しなさい』と怒られます」
と言うと、『僕が言ってもパッシングはありますよ、
だからその時にきちんと説明できるようにします』と言われました。
『バッハ』も人間。
几帳面だけど、妻やたくさんの子供に恵まれ、家族のために音楽を創った。
機械的ではなく、心を表現しよう。
16分音符のつながりを、他の楽器がするように音楽的に表現しよう。
と言う言葉を聞いて、以前読んだ本にあった
『感動的な名演奏には揺れがある、その揺れを操作して正確(機械的)なリズムにすると、
何の感動も生まない音楽になってしまう』と言う研究結果を思い出した。
関本さんのお話や音を聴いて、
『バッハ』のすばらしさを、改めて感じる事が出来ました。
『やっぱりバッハは大好き!』
もう一度、心を込めて弾いてみたい! と強く思い、
17日のリサイタルが楽しみです。