2012.04.03
4月2日(火)9時45分~さいたま市民会館大宮でカワイ音研会が開催されました。講師はNHKラジオイタリア語講師であり、ピアニスト関孝弘さんの奥様でもありますラーゴ・マリアンジェラさんによる『芸術の宝の都 イタリアの教育』について講演を聞きました。イタリアは暮らしの中にローマ帝国時代の歴史を感じられる環境にあるため、歴史の深さを感じながら生活している。このことが、自分で判断でき自信が持てる教育になっている。また、おけいこごとを習わせている家庭がない事やピアノがある家庭が少ないそうです。このことは、子供の方から知りたいという気持ちになるまで待つ・・というイタリアの教えない教育だそうです。ただし子供が知りたいと思ったときには周りの環境を整えて、いろいろな種をまいて興味を引き出す。でも、個性を引き出すのには少人数でないとなかなか個性を引き出す教育は出来ない。その時に期待しすぎてはいけない。また、ほめて教育することは、子供の興味を深め、自分で決めて責任を持って行動をする事ができるようになる。また、このことはイタリアのテストの評価にもつながっていく、90点は答えがすべて出来た場合・100点は先生が教えた意外で答えを出すことが出来た場合だそうです。
とにかく、イタリア人は自分を大切にする事が人にも優しくできるという考え方。素直に思ったままを人に話をするので100%満足している人間関係が築けるそうです。夏休みは6月15日~9月15日までの3ヶ月のため、本当に学校で勉強がしたくなる気持ちになる・・・これをやりたいと思える自分を持つことが出来る。知識を教えるのではなくやり方のプロセスを教える教育がイタリア教育とのことでした。私も生徒を指導するときにすぐに弾けなくても待って、必ず生徒が弾けるようになる事を信じ・楽しみに待つ。明日から生徒にそんな風に接してみようと思いました。