2017.05.03
今年もやってまいりました、保育科の学生さん方の『保育実習』のシーズンでございます。朝の《おはようの歌》、お昼の《お弁当の歌》、帰る前に歌う《お帰りの歌》、この３曲は生活の歌として当たり前に弾かなくてはならないので 私の教室では 学生さんのレッスン時、ウォ―ミングアップに必ずこの『生活の歌』を一回通して弾いてからレッスンに入ります。実習ではその他に 行く先の保育園や幼稚園から「これを弾いてください」と楽譜を渡されたりもします。そして次に欠かせないのが その季節に合う童謡を自分で選んで２～３曲、準備していくこと♪ だいたい６月から７月に実習なので この時期に合う曲は【夏】の歌になります。(後期で９月以降に実習に行く人も居ます。その時は秋の歌になります）《かたつむり🐌》《かえるの合唱🐸》《あめふりくまの子🐻》《飛んでったバナナ🍌》《《海》《とびうおツッピン💦》そして・・・この季節の絶体王者《アイアイ》などが候補に上がります。子供たちがノリノリで歌いやすい曲といえば やはりこのおサルさんの歌でしょう♫ ところがドッコイ、ほぼピアノ初心者という学生さんにはこの曲、なかなか弾けないんです。「なんでそうなるのォ～‼❓」「ど～して同じ繰り返しなのに弾けないんだよォ～～‼‼」＼(◎o◎)／！と 心の中で絶叫しつつ、気が付けばアッという間に一時間（"＾ω＾）・・・ うん、正直に言いますとさすがに♪ア～イアイを続けること一時間越えは「勘弁してよ～( ;∀;)」という気持ちがムクムク・・・でもこれは私のお仕事❣ 何とかラクに音を運べるよう工夫して コツを掴めるように指導してゆきます。懸命についてきてくれる学生さんを健気に想いながらも ドッと疲れは出てきます。「お家でもちゃんとおさらいしておいてね♪」と告げてレッスンは終わります。毎年のこととはいえ、恐るべしアイアイ・・・お風呂でお湯につかっていても おフトンに入っても 頭の中にはひたすら ア～イアイ♪のメロディーがグルグル(~o~) ウォ―クマンで外山啓介さんのピアノを聴きながら 何とか就寝という日々が始まりました。そんなある日、CDの棚を整理していたところ ずいぶん前に買ったCDがホコリにまみれているのを発見❣ そうそう、なんじゃこりゃ(?_?)と 一度しか聴いていない ある日本人ピアニストさんのショパンのアルバムでした。【僕のショパン】という音楽マンガ、リストが１歳上のショパンとどう交流していたのかというお話ですが そのマンガの中に出てくるいろんな曲を集めた ショパンの名曲集のようでした。友人からのススメもあり購入したのですが…何だかテンポが遅くて 私の中ではイマイチのショパンで・・・一度聴いたきり「こりゃダメだ、ブックオフにでも売り飛ばしちゃおう(-。-)y-゜゜゜」なんて思ったまま、端っコにチョコンと置いてあったようです。あぁコレか・・・と気分転換に、ならないよね‼ と思いつつ、それでもかけてみる。オヨヨ～((+_+))と でも聴き進める。なんで好きでもない演奏を聴いてるんだ(;´Д｀) と思っていた次の瞬間、アレ？どっかで聴いたよネ、この優しいメロディー♪ 自分もしっかりピアノの音に合わせて鼻歌を歌いつつ？？ (ノ・ω・)ノオオオォォォ-、これはショパンの《コントルダンス》ではないか❣ 一昨年のツアーでピアニスト殿がアンコールで演奏してらした曲ではありませんか✨✨ そのリサイタルで初めて聴いた曲です🎶 (と思っていました…） なんだかとても嬉しくなって( ^ω^ )ﾆｺﾆｺです。何度も何度も繰り返し聴いてしまいました💕 外山さんの音色だったらもっと綺麗なのになぁ、なんて思いはしたものの 外山さんがお弾きになられたのと同じくらいのテンポの優しいメロディーに アイアイの呪縛から解き放たれました。＼(^o^)／ オヨヨ～と思いながらも最後まで聴いたこのCD、最後のこの曲はコンサートのアンコールでのライブ録音だそうです。(^ー^* )フフ♪、外山さんの演奏で初めて聴いたと思っていた《コントルダンス》、ずいぶん前に買ったこのCDで聴いていたのね～(^^♪ しつこいようですが オヨヨ～となりながらも「ホラ、そういわずに最後まで聴いてごらんなさい(^_-)-☆」と ピアノの神様が この曲に再び出逢えるよう、私の心にささやいて下さったのかもしれませんね。かくして 私をアイアイの【呪い】から救い出してくれた《コントルダンス》の入ったそのCDは 間一髪、ブックオフ行きを免れたのでありました。チャンチャン♪(*^▽^*)