2022.01.13
「先生~この楽譜うねってるでー。なに書いてあるか、ようわからん。」
と大阪弁全開のMちゃん。
古典派やロマン派に取り組んだ経験があっても、
はじめて、印象派と呼ばれるドビュッシーの譜面
を見たら、こうなりますよね。
レッスンでは、まず一音ずつ、音を丹念に拾っていきました。
「この音可愛い」、「この音カッコイイ」、「この音乙女!]、「この音好き!]
一つひとつの音に、コメントを付けていくMちゃん
音の持つ色彩に心を通わせ、イメージを膨らませているんだね。
たどたどしい譜読みの段階から、楽しげなMちゃんの様子を見ていると、
すらすらと全体を通すことだけが、大切なのではないと気付かされます。
因みに、ドビュッシーはフランスを代表する作曲家。この曲は、同じくフランス人の象徴主義、高踏派詩人のルコント・ド・リールが発表した『古代詩集』の中の「スコットランドの美女、亜麻色の髪の乙女」に基づき作曲されました。
何と、ドビュッシーはイギリス趣味。ケルトに思いをはせていました。