2022.07.24
仲良くしてるご近所さんの娘さんのピアノ、長年弾かれずそのままになっているからと、昨年秋頃にそこのおばさんに、「誰か、ピアノ欲しい人いてはったらもらってもらえたら」と、相談を受けました。
でも、そう簡単に欲しい人は見つからず。
そうこうしていた今年春、何か用事があるときしか連絡してこない(笑)男の子と連絡取ることがありました。男の子と言っても、今は30歳過ぎて、結婚もしてお子さんもいますが、保育園の頃からの生徒なので、私の中では、今でもこの生徒は『くん付け』の『男の子』です😅
定期的にレッスンに来てるわけでもないけど、ピアノが大好きな彼。実家には電子ピアノはありますが、今の家にはピアノなし。ピアノ置くなら電子ピアノでなく、普通のピアノを置くことが彼の夢。なので、時々弾く機会もありその時にはレッスンに来ますが、練習は、職場にあるピアノで少しする程度。
そんな彼、とあるときに楽器店で中古ピアノを見ていたら店員さんに勧められたそうですが、中古といえど結構な価格、また、中古はどうなんかな?と相談を受けました。
そんなときに、そのご近所のピアノのことを思い出し、おばさんに確認を取った上で、彼に話をしてみました。でも、長年調律してないので中の状態を確認しないといけないし、修理や移動費を考えるとどれくらいの金額がかかるかわからないので、調律師さんに予算を話した上で、見てもらったところ、長年調律してないわりには状態は良いとのこと。ただ修理をしないといけないとこはある、ということと、せっかくなので、外装をきれいにしたら…ということで、見積もりを出してもらいました。
外装となると、ピアノ本体を本社に出すことにもなるので移動費もかかります。でも、外装を気にしなければ、修理の費用とピアノ本体の移動費程度なので、お安くなります。
生徒にその事を言い、細かい傷はたくさんあれど、外装がキレイと思うかどうかは人によって違うと思ったので、生徒に実際ピアノを見てもらうことにしました。
ピアノを見て生徒は「これで十分です。ってより、レトロな感じが良いです。傷は僕が気にするほどではないです」とのことで、外装に関してはせず、必要部分の修理のみということで、生徒が引き取ることに決まりました。
その話が一応成立したのは4月。生徒の仕事の都合で、ピアノ移動はだいぶん先ですが7月入ってからとなりました。
そして先日、雨の心配もありましたが、雨も降らず、晴天の中、ご近所さんの3階からクレーンでピアノが出され、そのまま生徒さんちに行きました。
修理箇所の部品が届いてないのでまだ弾けないですが、無事に入ってホッとしました。
ということで、ご近所さんの大切にされていたピアノが、長年ピアノを欲しがっていた生徒の元に行きました。
ご近所さんからピアノを出すときに、ピアノが置いてあるお部屋に入らせてもらいました。そして、ピアノを弾いていた娘さん…ピアノの前でいつも同じ笑顔で写真の中にいる娘さん…に、「ピアノ、お嫁さんに行くよ。大切にしてもらうからね」と報告しました。
これから第二の人生を歩むピアノを、天国の娘さんは喜んでくれてるかな、と思ってます。